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  • みなさん「良性発作性頭位めまい症」ってきいたことありますか?
最近、テレビでも取り上げることが多くなった「良性発作性頭位めまい症」
割と身近な病気でもあり、根治も可能なものですが普通のめまいと誤認し病院に行かない方も多いです。
当院でも1~2症例診たことありますが、比較的軽度なもので整復をすることにより緩解に向かいました。
今回はこの「良性発作性頭位めまい症とはどのような病気なのかご紹介します。

どんな病気か?

良性発作性頭位めまい症とは、頭を動かすことにより回転性のめまいが生じる病気です。
このめまいは一過性のもので、短時間でおさまります。めまいが1分以内でおさまるようであれば、良性発作性頭位めまい症の可能性が高いといえるでしょう。
良性という名前からもわかるように、良性発作性頭位めまい症は命に関わる病気ではありません。
しかし、いつめまいが起きるかわからない恐怖やこの先どうなるのかという不安は日常生活に支障をきたす恐れがあります。
良性発作性頭位めまい症は、更年期以降の女性に多く見られますその理由として、女性ホルモンの影響が考えられます。女性ホルモンの一種であるエストロゲンは、骨の新陳代謝に関わっています。
加齢によりエストロゲンの量が減少すると骨密度は低下します。炭酸カルシウムからできている耳石も同じように影響を受けもろくなり、剥がれやすくなってしまうのです。

どんな症状か?

*良性発作性頭位めまい症の症状は、一過性の回転性めまいです。じっとしていればだんだん軽くなり、そのうちに消失していきます。
軽い吐き気を伴う場合がありますが、難聴や耳鳴りなどの耳の症状は伴いません。
*良性発作性頭位めまい症のめまいが生じやすいタイミング
・寝返りをうった時
・上や下を向いた時
・後ろに振り向いた時
・美容院でシャンプーをしている時
・寝ている状態から起き上がった時
良性発作性頭位めまい症で生じるめまいは、30秒~1分程度でおさまります。もし、めまいが長時間続くようであれば他の病気の疑いがあります。

どんな原因か?

良性発作性頭位めまい症の原因は、耳石(じせき)にあります。「耳石」とは、字の通り「耳の中にある石」です。この石は本来、内耳の「耳石器」におさまっています。
この耳石が何かのタイミングで剥がれ落ちて、近くの「三半規管(さんはんきかん)」に入ってしまうことがあります。三半規管は平衡感覚を司っているので、異物である耳石が入り込むことで刺激され、めまいという症状が現れます。

どんなメカニズムか?

耳石器から剥がれ落ちた耳石が、三半規管に入り込む


頭を動かすことで、三半規管内の耳石がコロコロと転がる

耳石が動くことで三半規管内を満たしているリンパ液の流れが乱れる

体が動きを止めても、耳石の影響でリンパ液は揺れ続ける

体が動き続けていると脳が錯覚する

めまいが生じる

*耳石が剥がれ落ちる危険因子には、以下の様なものが挙げられます

  • ・加齢
  • ・頭部外傷
  • ・内耳の病気
  • ・慢性中耳炎
  • ・長時間横になっている(長期臥床)

どんな治療か?

良性発作性頭位めまい症の治療には、理学療法・運動療法・薬物療法などがあります。良性発作性頭位めまい症は、安静を心がけても、耳石が三半規管内にいる限り、病状はなかなか良くなりません。逆に、めまいが起きるとしても頭を動かして三半規管に入り込んだ耳石を追い出すことが、症状の改善につながります。

①薬物療法
良性発作性頭位めまい症では、お薬が処方される場合もあります。しかし、このお薬は根本的に良性発作性頭位めまい症を良くするものではありません。めまいや吐き気などの症状を一時的に和らげることが目的となります。耳鼻科を受診し、確実な診断を受けてください。

②自然治癒
時間はかかりますが耳石は三半規管内で溶けてなくなっていきます。そのため、自然治癒の経過をたどる場合も多くあります。ただ、再発しやすいとも言われているので、ストレスを溜めないように心がけ、適度に運動するようにしましょう。

③運動療法
良性発作性頭位めまい症は、めまいが起きる姿勢をあえて繰り返しおこなうことで、頭を動かしてもめまいが起きなくなるという事が知られています。
安静にしていたらそのうち治るかもしれませんが、何ヶ月かかるかわかりません。積極的にめまいを誘導する運動療法は辛い訓練といえますが、できる範囲で行ってみましょう。

④理学療法
三半規管に入り込んだ耳石を追い出す方法として、エプリー法(浮遊耳石置換法)があります。これは、起きたり寝たりと姿勢や頭の位置を変えることで強制的に三半規管から耳石を追い出す方法です。効果が100%とはいえませんが、良性発作性頭位めまい症には有効とされています。
*エプリー法(浮遊耳石置換法)は、左右どちらの耳に異常が起きているかを確かめてから行う必要があります。動作自体は簡単なものですが、自己流で行うことは避けましょう。

まとめ

些細な症状から重大な病気へとつながることも多いので、めまいの際は今回の記事のようなご症状がみられる際は、最寄りの耳鼻科やかかりつけ医にご相談ください。
TEL.047-409-4256お問い合わせはこちら
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